お肉大好きですが…。

今回は私たちの食生活に関する話題です。
あなたはどのくらいの頻度でお肉を食べますか?
実は肉や乳製品を食べると環境に大きな負荷がかかるのです。
例えば牛肉を1㎏食べる毎に、車で100㎞走るのと同じ量の温室効果ガスが排出されます。
肉によって排出量は変わり、一番多いのは羊肉、鶏肉は肉類の中では少ないようですが野菜類と比べるととても多いです。
畜産業が排出する温室効果ガスは世界の総排出量の18%にもなるそうです。

では何故そんなに環境負荷が高いのか、理由を挙げていきましょう。
①飼料
食肉用として飼育されている動物の多くは草食です。
しかし彼らは脂肪ののった美味しい『お肉』になる為、その辺に生えている草ではなく、トウモロコシや大豆といった栄養価の高い穀物を食べます。
つまり家畜の餌にするために、まずは穀物を栽培する必要があるわけで、二重に環境負荷がかかっています。
世界には飢餓で苦しむ人々が沢山いる中、飼料にするために穀物を栽培することに対して疑問の声も上がっているようです。
またこういった飼料用作物には農薬や化学肥料が多く使われる為、周辺の環境汚染も気になるところです。
②ゲップ
信じられないことかもしれませんが、牛の出すゲップにはメタンガスが非常に多く含まれています。
メタンガスはCO2の25倍の温室効果があり、1頭の牛から1日で排出されるメタンガスは160~320Lとも言われています。
世界中の牛が毎日それだけの量のメタンを排出していると思うと…。
③放牧地
牛を放牧するには広大な土地が必要です。
その為、CO2を吸収してくれる貴重な森林を伐採し、放牧地としているのです。
以上主な3点を挙げましたが、排泄物や輸送等、もっと沢山の問題があります。

こういった背景から、先進国では肉離れが広まっているようです。
そのひとつが『Meatless Monday』。
月曜日は肉を食べないようにしましょう、というキャンペーンです。
我が家の場合ですが、私の料理のレパートリーが少ないことと、ご近所からお裾分けをよくいただくこと等から、なかなか実行出来ていません。
言っておきながらお恥ずかしい…。
しかし丸一日肉無しは無理でも1食だけとか、肉を使う場合には少なめにする等、自分なりに工夫してやっています。
元々のキャンペーンと比べるとかなり違いますが、大切なのは出来ることを自分のペースで無理なく続けることです。
全く食べないのは不可能でも必要以上には食べないという意識で、これからも続けていくと同時に、少しでも広めて行けたらいいなと思っております。

買い物は投票です。

あなたは買い物をする時、何を基準に選んでいますか?
値段、素材(原材料)、デザイン、使い心地等々、様々な要素があるかと思います。
今回はその中にもうひとつ選択肢を加えませんか、というお話です。

エシカル消費という言葉をご存知ですか?
大まかに言うと、環境等に配慮したものを買いましょうということです。
現代社会では何かひとつのものを購入するにも沢山の店で実に様々な商品が売られています。
そして値段も様々。
しかし同じように見える商品でも製造過程が全く違うのです。

例えば服。
ひとつは発展途上国でまだ幼い子ども達が、学校にも行けずに過酷な労働の下で作ったものかもしれません。
またもうひとつは、環境に配慮した畑で作られたオーガニックコットンを原料にして作られたものかもしれません。

また例えば油。
ひとつはオランウータンの大切な住処である熱帯林を奪って作った畑から出来たものかもしれません。
もうひとつは、現地の動物達に影響のないようにきちんと管理された畑から作られたものかもしれません。

消費者からはそういった生産背景は全く見えませんが、実は、大量生産され安価で売られているものの中には、環境破壊や児童労働等といった深刻な問題とつながっているものがあることがあります。
しかしそれを引き起こしている元凶は、より安いものを求めている私達消費者に他なりません。
また、知らなかったとはいえ、そういった商品を買ってしまうことは、その生産背景を支持していることの表明にもなってしまいます。

同じようなものを買うのであれば、そういった問題に配慮したものを選びたいですよね。
それがエシカル消費です。
ではどうしたらそれが分かるのか。
目安となるのが、認証マークです。
エコ認証マーク、フェアトレードマーク、森林認証マーク、海の認証マーク等があります。
そういったマークの付いているものを購入することで環境に配慮している意志を表明し、環境意識の高いメーカーを応援することにも繋がります。

私達の日々の何気ない買い物で、世界を少しずつ良い方向に変えることが出来るのです。
というよりも、私達消費者がその鍵を握っていると言っても過言ではありません。

あなたも少しずつエシカル消費、始めませんか?

ダンボールコンポスト

我が家ではごみの減量にも取り組んでいます。
そのうちのひとつが、コンポストです。

コンポストとは言っても大掛かりなものではなく自分で作ったもの。
ダンボーコンポストで検索すると沢山ページが出て来るので、それを参考に作りました。
ミカン箱のような丈夫なダンボールに、腐葉土・米ぬかを入れてかき混ぜます。
虫を気にされる場合は古Tシャツ等で虫除けカバーを作った方がいいです。
私は虫には強いので虫対策はあまりしておらず、案の定、虫が出ましたが害はないのでそのままにしています(笑)
嫌な方はカバー必須ですね。
そこに毎日出る生ゴミを投入していきます。
入れても大丈夫なもの・入れない方がいいものもネットに載っていますが、あまり気にせず何でも入れています。
また量が多いと分解出来ないようですが、我が家は元々生ゴミは少ないのでほとんど入れられています。
匂いが出るのではないかと心配していましたが、ほとんど気になりません。
3カ月くらい続けると堆肥になるので、家庭菜園をする母に使ってもらいます。
写真はその堆肥で生長中のブロッコリー
ごみを減らせるだけでなく、化学肥料を使わない野菜が食べられるなんて一石二鳥です。

ダンボーコンポストを始める上で、不安や心配がなかったわけではありません。
匂いが出たらどうしよう、ちゃんと堆肥にならなかったら…と始める前にいろいろと考え過ぎてしまい、なかなかスタート出来ずにいました。
しかし子ども達と理科の実験をするつもりで気楽に始めようと思い直し、その都度一緒に調べたり、ああしたら?こうしたら?等と言いながら対処したりしたので、あまり大変だとは思いませんでしたし、楽しく続けられています。

ごみを削減出来ること・美味しい野菜を食べられることとメリットは沢山ありますが、やってみて一番良かったことは、子ども達に携わってもらえたことです。
子ども達が大きくなる頃には、環境意識は更に高まっていることでしょう。
そんな時代を生きて行く彼らに、環境への取り組みを身近で感じ、意識してもらえていることはとても有意義なことだと感じています。

ごみ袋に入れてしまえばただの生ゴミですが、分解され土に還り作物を育て、それを私達が食し体を作っていく。
皮等はまたコンポストで分解され…という命のサイクルを近くで感じられるのも素晴らしいことですね。
これからも続けて行こうと思います。

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こんなものを見付けました!

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箱もテープも綿棒本体も、本当に全部紙!
実際に使ってみると、柄がプラスチックのものよりも硬いのでこちらの方が使い易かったです。
これでまたひとつ、我が家のプラスチックを減らすことが出来ました。

ただ、使い捨てには変わりないですし、紙は守るべき資源なので大切に使おうと思います。

布おむつ

我が家の子ども達は布おむつで育ちました。
今長男が小学生なので10年ぐらい前のことです。

私が布おむつを選んだのには3つの理由があります。
まずはゴミの問題です。
当時私は今ほど環境に対する意識はなかったように思いますが、使い捨てには抵抗がありました。
新生児の頃はおむつ替えも頻繁です。
毎回紙おむつを捨てていたら、ゴミの量はものすごいことになってしまいます。
次に、これは環境問題とは全く関係がなく単に私の育児論なのですが、おむつが濡れた時の不快な気持ちを教えたかったからです。
おむつが汚れたら気持ちが悪いのは当たり前です。
そして新しいものに交換すればさっぱりして気持ち良くなります。
その当たり前の快不快の感情を感じさせないのは、不自然な気がしたのです。
3つめは、紙おむつと呼ばれてはいてもプラスチックと化学物質まみれのものを、繊細な赤ちゃんの肌に直接触れさせることにものすごく抵抗があったからです。

以上の理由から布おむつを使うことに決めました。
実際使ってみて気が付いた点をお伝えします。
まずはゴミの量が全然違うことに驚きました。
布おむつを使うことに決めてはいましたが、紙おむつを全く使わなかったわけではありません。
お祝い等でいただいた紙おむつも沢山あったので、長男の時は生後1ヶ月くらいは紙おむつも併用していました。
紙おむつを使用した時とそうでない時のゴミの差は歴然!
しかも水分を含んだ使用済み紙おむつは、焼却するのにも余計にエネルギーが必要なのではないでしょうか。
その点、布おむつは汚れたら洗濯してまた使えます。
太陽の下、洗い立ての布おむつが爽やかに泳いでいるところを見ると気持ちが晴れ晴れしたことを思い出します。
因みにおむつを卒業した後は、私の布ナプキンとして再利用しているので、更にエコですね。
次におむつの卒業が周囲と比べると早かったです。
あくまでも我が家の場合なので布おむつとの因果関係は分かりませんが、2人とも2歳頃には卒業しました。
布おむつは紙のものと比べたら交換も頻繁で洗濯する手間もありますが、それもたったの2年間。
そう考えると、手間も金額も布おむつの方がかからなかったなという印象です。
また、肌に関しても断然布おむつの方が良かったです。
次男は肌が弱いのでおむつかぶれがありましたが、その度合いも紙おむつよりも布おむつの方が軽かったです。
おしっこだけではなく汗もしっかり吸い取ってくれるので、ムレてしまいがちなウエスト周りも気持ち良く保つことが出来ました。

ハードルが高そうに見られている布おむつですが、やってみるとそんなに難しくはありませんでした。
本やネットに情報は沢山載っているので参考になりますし、自分なりのやり方を見付けるのも楽しいかもしれません。
全て布おむつでやり通すのではなく、例えば数時間だけとかお世話に慣れて来たらでも構わないと思います。
気軽に布おむつを楽しみながらエコな育児ライフの輪が広がって行けば、子ども達の為にきれいな地球を残して行くことに繋がって行くのではないかと思っております。

捨てずに寄付

あなたは不要になった服をどうやって手放していますか?


ここ数日すっかり寒くなりましたね。
片付け魔な私にとって、こういう時は服を見直すチャンスです。
来年は着ないであろう夏服や小さくなってしまった子ども服等、処分することにしました。
我が家では不要になった服は寄付することにしています。

今回利用したのは『古着でワクチン』。
申し込むとキットが送られて来るので、そこに古着を詰めて送るだけです。
キット購入代金の中にワクチン代も含まれているので、古着だけでなくポリオワクチンも途上国に寄付することが出来ます。
更に寄付した古着の選別等の為に現地での雇用も生み出せます。
寄付することは捨てるより手間もお金もかかります。
しかし子ども達のために買った可愛い服が、今度はどこか別の場所で誰かに喜んでもらえると思ったら、こんなに嬉しいことはありません。

以前は、古着はリサイクルショップに持って行っていました。
しかし環境問題について調べていくに連れ、様々な世界情勢も知ることとなり、日本では考えられないような苦境に立たされている人々がいることが分かりました。
ポリオも日本ではもうほとんどない病気ですが、海外では今もそれに苦しむ子ども達がいます。
ワクチンされあれば…。
その一方で、そんなに裕福というわけではなくてもとりあえず日々の暮らしには困らないでいられる私達。
だとしたら、その人達の役に少しでも立てるように私に出来ることは寄付をすることなのではないか。
そう考えるようになり、以来、我が家で不要になったものはなるべく寄付をするようにしています。
今回は服ですが、おもちゃや本・食器等も別のところに寄付をしています。

要不要の判断がなかなかつかないものでも、次の誰かの役に立てると思うと気持ち良く手放せることもあります。
もしあなたがモノを処分する際に、寄付するということが選択肢の一つとなれば幸いです。

プラスチックを減らす為の我が家の取り組み①

プラスチックごみによる環境汚染が世界中で問題になっています。
前回の記事で書いたように、地元の海にも沢山のプラスチックごみが漂着していて、心を痛めております。

プラスチックごみを減らす為には、まずはプラスチックを使わないこと。
日々の生活の中で使用しているものも、プラスチック以外のものに代えられるものはないか見直しています。
その中でやめたものの一つが、メラミンスポンジです。
白くて、手で簡単にちぎれて、こすると消しゴムのように小さくなっていくものです。
私も以前は本当に重宝していました。
洗面台の水垢に急須の茶渋にと、様々な場所に使っていました。
でも実はあれはプラスチックです。
しかも手で簡単にちぎれるということは、すぐに崩れてマイクロプラスチックになり易いということです。
使っている間にポロポロと崩れ、下水に流れ込んでしまいます。
マイクロプラスチックは小さ過ぎて下水処理場で取り切れないので、そのまま海に流れて行きます。
自分の家のきれいが海を汚した上に成り立っているなんて…。

その事を知ってから、メラミンスポンジの使用をやめました。
代わりに、クエン酸重曹を使って掃除をしています。
例えば水垢にはクエン酸
水で溶かして気になる箇所にスプレーし、少し待ってから布等で擦ればきれいになります。
茶渋は重曹を少し付けて擦れば、こちらも新品同様になります。
しかもクエン酸重曹も様々なところに使えるので、トイレ用・お風呂用等の専用洗剤を買う必要がなくなったことも嬉しいです。
そのパッケージもプラスチックですから。

メラミンスポンジはなくすことが出来ましたが、食器を洗うものやトイレを掃除するもの等、我が家にはまだまだプラスチック製のスポンジがあります。
メラミンスポンジ程ではないにしろ、こちらも使用しているうちに少しずつ摩擦で削れて海を汚しているのでしょう。
こちらもゆくゆくは環境を汚さないものに代えていくつもりです。

自分の家も地球も汚さない、そんな風に出来たら良いですね。